平成3年に名取春仙のコレクションを核とした美術館としてこの地に誕生して以来、平成の大合併を経て白根桃源美術館と統合され、一昨年には南アルプス市立美術館として新たに生まれ変わりました。また、開館からすでに27年目を迎える中で、大規模な施設改修と増築工事をこの度終え、 いよいよリニューアル・オープンの日を迎えることができました。つきましては“市民に開かれた、市民のための美術館”を目標に、次代を見据えた新たな芸術・文化の発信基地を目指して参ります。 開館記念展の『ピカソ』のように、革新性に溢れた新しい美術館の活動にご期待いただきたく、謹んでここにごあいさつ申し上げます。
南アルプス市立美術館
館長 向山 富士雄
南アルプス市立美術館は、1991(平成3)年11月、郷土出身の画家・名取春仙の画業を広く紹介することを目的に建てられました。2016(平成28)年4月には美術館の名称を南アルプス市立美術館とし、2018(平成30)年には施設の老朽化に伴い、市民ギャラリーや研修室、常設展コーナーなどを増築するリニューアル工事を行い、装いも新たに再スタートをきりました。第1・2展示室では年数回の企画展や平成29年度より取り組んでいる郷土シリーズ〈南アルプスと富士川流域の作家たち〉展などを開催するほか、常設展コーナーでは、当館所蔵の名取春仙をはじめとする郷土ゆかりの画家たちの作品を展示しています。また市民ギャラリーの貸し出しや、子どもから大人までさまざまな対象に向けた教育普及プログラムを展開し、より多くの方々が芸術・文化に触れる場となることを目指しています。
名取春仙の役者絵版画を中心に、日本画や、挿絵・装幀などの春仙芸術の真髄に迫る作品を収蔵しています。さらには、春仙と同時代に新版画を制作し活躍した山村耕花・吉田博・川瀬巴水らの作品と、自画・自刻・自摺により制作された笠松紫浪の作品、そして萩原英雄、深沢幸雄や南ア ルプス出身の山本正文等の現代作家の作品も多数所蔵しています。
ボランティアの志を持つ方々により、展示室内の看視、来館者へのご案内・誘導、展覧会チラシな どの印刷物の配布などにご協力いただくなど、美術館の運営をサポートしていただいています。当 館学芸員による企画展事前研修、美術に関する見地を深めるための年 1 回の県外研修を通して、良質な作品に触れ、学習し合い心豊かに向上していく生涯学習の場としても運営されています。
当館では協力員を随時募集しています。お問い合わせは下記までお願いいたします。
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美術・芸術活動の発表の場として貸出を行っています。
平成31年度4月からの貸出については、詳細が決まり次第お知らせページからお知らせいたします。